事業について

先端研究基盤共用事業について

平成29年度文部科学省「先端研究基盤共用促進事業(新たな共用システム導入支援プログラム)」に大阪市立大学が採択されました。本事業は、競争的研究費改革と連携し、研究組織のマネジメントと一体となった研究設備・機器の整備運営を行い、研究開発と共用の好循環を実現する新たな共用システムの導入を加速することを目的とするものです。その一環として、理学研究科の研究室で維持・管理されているWバンド(94GHz)電子スピン共鳴(ESR)分光器とQバンド(34GHz)パルスESR分光器の先端分析機器2台を共用化します。いずれも、本学が世界に誇る分子スピン科学・スピン量子制御のコア技術を支えるものです。国内外の研究者が活用できる共同利用体制を構築することにより、共同研究・共同利用を通して最先端科学研究の進展が期待されます。

先端分析機器としてのESR/EPR分光器

電子スピン共鳴(ESR)法または電子常磁性共鳴(EPR)法は、「電子スピン」の磁気共鳴現象を利用する測定手法で、核スピンを利用したNMRといわば親戚関係にあります。ESR/EPR法は化学、物理、生物、医薬分野のほか、材料科学やエネルギー関連分野など様々な分野で利用されている分析手法です。大阪市立大学では、汎用のESR/EPR分光器のほか、ブルカーバイオスピン社と共同開発した特別仕様をもつQ-band(34GHz)パルス分光器や、高周波W-band(94GHz)パルス分光器など、国内オンリーワンの先端機器を有しています。大学・研究機関のほか、産業の発展を目指す企業の方々にも対応できる共用システムの拡充と技術支援体制の構築を進めていきます。

支援体制

専門知識を有した本事業専任の教員および技術系職員のほか、本学理学研究科の教員が連携し、機器の利用方法からデータの処理・解析までを支援します。ESR/EPR法や分光器について専門知識を必要とする測定については、依頼測定にも対応します。